自分の弱い面は適度に見せたほうがいい!
アンダードッグ効果とは?
勧善懲悪の世界線では、自分より強い相手を応援したくなります。
しかし、弱い人と強い人が戦うといったストーリー展開では、初めから強い人ではなく、強い人に負けてしまう人を応援したくなるでしょう。
このように「弱い人を応援したくなる心理」をアンダードッグ効果と呼びます。
このアンダードッグ効果もマーケティングの場面で広く使われています。
「従業員が発注ミス!店が倒産寸前なので、1個でも品物を買ってくれませんか?」という内容はまさしくアンダードッグ効果です。
アンダードッグ効果は、自分の弱みを見せて相手の同情を引き寄せ、自分に気持ちを傾けさせるといった構図を作ることがポイントとなります。
相手があなたに対して「助けてあげたい」、「守ってあげるべき存在」だと思うようになれば本望でしょう。
アンダードッグ効果の活用法
女性よりも強いと考えられているのが男性です。
女性にとって男性は「強い生き物」というイメージが強いため、女性はもともと男性に対してアンダードッグ効果を感じにくいといわれています。
しかし、ふとしたしぐさが、女性の庇護願望をむき出しにさせることがあります。
女性が好む男性の弱みは、「癒してあげたい、手を差し伸べたい」と思わせるしぐさです。
庇護したい気持ちになるしぐさといえば、缶コーヒーを一気に飲み干す姿や、眠っている姿などがあげられます。
また、ジャムパンなどの子供が好みそうな菓子パンを大きな口でほおばっている姿などが考えられるでしょう。
スーツのボタンのほつれはもちろん、リボンを結べないような不器用さといった細かい部分も、女性は「男性の弱み」として受け止めやすいと考えられています。
「女性が手を差し伸べたいと思うような弱みを持つ自分」を演じる時は、少年と大人のギャップを意識することが大切です。
アンダードック効果を使う上での注意点
男性が女性の心をひくためにアンダードッグ効果を活用する場合は、いくつか注意が必要です。
男性の場合、弱みを大っぴらに見せることはできません。
やはり女性は自分を守ってほしいため、自分より強い存在に憧れます。
「自分が守らないとこの人は生きていけない」と思わせる男性は、重荷に感じることもあるからです。
また、弱みを見せることに関して自分のプライドが邪魔をする場合は、アンダードッグ効果は使わないほうがよいでしょう。
仕事の失敗で上司に怒られている姿や電話口で謝罪をしている姿も弱みの一つですが、男性のプライドとして、女性にアピールできる弱みにつながらないといえます。
もちろん女性側としても、痛々しくて声もかけられないと思うでしょう。
こういった弱みで慰めを期待することは、逆効果にあたるので避けましょう。